【5月17日 AFP】ヨルダン川西岸(West Bank)にあるイスラエル人の入植地ギバットゼーブ(Givat Zeev)で16日、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の階段状の会衆席が崩壊し、2人が死亡、負傷者160人以上が病院に運ばれた。イスラエル当局が発表した。

 イスラエルの救助活動組織「マゲン・ダビド・アドム(ダビデの赤い盾、Magen David Adom)」がイスラエル公共放送KANに明らかにしたところによると、男性(40)と少年(12)が死亡し、重傷者5人を含む167人が病院に搬送された。シナゴーグは建設途中だったが、ユダヤ教の祭り「シャブオート(Shavuot)」で数百人が集まっていた。

 ソーシャルメディアで拡散された映像には、大勢の男性が祈りをささげていると突然、会衆席が崩壊する様子が捉えられている。エルサレム(Jerusalem)警察幹部は現地で、「この建物の中での礼拝は禁じられていた」と述べた。

 イスラエルでは先月30日にも、北部メロン(Meron)でユダヤ教の宗教行事が行われた際に多数の信者が折り重なるように倒れ、45人が死亡する事故が起きたばかりだった。(c)AFP