【5月17日 People’s Daily】モノのインターネット(IoT)プロジェクトの金メダリストは新大陸グループに年俸100万元(約1700万円)で迎え入れられた。広東省(Guangdong)の学生入賞者の雇用企業の9割以上は中国南方航空(China Southern Airlines)、広州汽車(Guangzhou Automobile Group)、比亜迪(BYD)、美的(Midea)、グリー(Gree)などのトップ企業や業界の有名企業だった。吉林省(Jilin)、山東省(Shandong)、湖北省(Hubei)などの地域の学生入賞者は各大学に争って採用された。中国では昨年、第1回全国職業技能大会が開催された後、学生入賞者がそれぞれの分野で「人気者」となり、よい就職先や待遇・将来性を得ることができた。

 ここ数年、旺盛な市場需要や各種のプロ大会による「技能ブーム」が巻き起こり、「技能集約型産業」は初めて中国の「第14次5か年」計画綱要に盛り込まれた。

 中国労働・社会保障科学研究院の莫栄(Mo Rong)副院長は、「すでに知られている資金集約型産業、労働集約型産業などよりも、技能集約型産業は労働者供給側に求められることに重きを置く。これは中国の経済・社会の質の高い発展と産業モデル転換・向上へのニーズに対応するためだ」と記者に語った。

 では、どのような産業が技能集約型産業と言えるのだろうか?

 莫副院長の意見では、高いスキルが求められる業種やスキルプロセスが多い業種は、たとえば、宇宙飛行産業、産業用ロボット、新材料などの「ハイレベルで精密で先端的な」現代製造業や、新興産業。裁縫、刺しゅう、陶磁器、旋盤、溶接など手作業の技能職種が多い業種などは技能集約型産業に分類される場合が多い。

「過去の労働集約型産業から現在の技能集約型産業へと、経済社会の発展に伴い、労働者の素質に対する市場の需要が高まる傾向が見られる。企業の採用では一般労働者からより多くの技能者を採用するように変化している」と、莫副院長は言った。

 ニーズが高いため、スキルのある人は総じて良い給料をもらえる。産業用ロボット業界を例に挙げると、人力資源社会保障部の関連報告によれば、関連分野の技術オペレーターの参考報酬は月5500〜7000元(約9万3000〜11万8000円)、産業用ロボットのメンテナンスエンジニアは7000〜1万元(約17万円)、システムインテグレーションエンジニアは2万元(約34万円)以上だったという。今後5年間で中国の産業用ロボットシステムの維持管理者の人材の需要は125万人程度になると予想されている。

 同部のデータによると、長年の努力を経て、中国の技能労働者はすでに2億人を超え、総就業者の26%を占めている。そのうち高度技能者は5000万人を超え、技能者全体の28%を占めるという。しかし、中国全体の雇用と経済発展の需要を見ると、技能者の総量と構造は依然として不足がある。

 技能者の供給を向上させるため、中国では過去2年間で実施された補助型技能訓練は延べ4000万人を超えた。スキルアップ関連の計画も全国各地で実施を加速させている。

「中国は産業システムや、産業チェーンが完備されており、勤勉で向学心のある大勢の労働者がいるため、中国特色のある技能者チームを世界最大の規模でつくり上げることができるだろう」と、莫副院長は述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News