【5月17日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は16日、米CBSニュース(CBS News)の番組で、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で空爆した米AP通信(Associated Press)と衛星放送アルジャジーラ(Al-Jazeera)の支局が入っていた高層ビルにはパレスチナの「テロ組織」の情報部も入居していたと主張し、「正当な標的だった」と空爆を擁護した。

 ネタニヤフ首相はCBSニュースの番組「フェース・ザ・ネーション(Face the Nation)」で、事前につかんでいた情報によれば「あのビルには、イスラエルの民間人へのテロ攻撃を計画しているパレスチナのテロ組織の情報部が入っていた」と述べた。

「標的としては完全に正当なものだ。民間人の負傷者が出ないよう、あらゆる予防措置を講じていたと断言する。実際、死者も出なかった」と空爆を擁護した。

 一方、AP通信は、イスラエルは空爆で倒壊させたビルで武装勢力が活動していた証拠を提示していないと反論。サリー・バズビー(Sally Buzbee)編集主幹は米CNNに対し、AP通信は「昨日起きた事態への独立した調査」を要求すると主張した。

「私たちは紛争状態にいる。紛争の一方の側を支持することはしない。イスラエルは証拠があるとしているが、その証拠がどういうものか私たちは把握していない」と述べた。(c)AFP