【5月16日 AFP】フランスは15日、新型コロナウイルスワクチンの初回接種が目標の2000万回に達したと発表した。今週には6週間に及んでいた公共施設などの閉鎖が解除される見込み。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、「2000万」という数字に緑色のチェックマークの付いた画像をツイッター(Twitter)に投稿し、この節目を発表した。2000万人はフランス人口の3割に当たる。

 保健当局によると初回のワクチン接種を完了した正確な人数は2008万6792人。うち880万5345人は2回目の接種も終えている。

 仏政府は6月15日までに3000万人の初回接種を済ませることを目標としている。またそれまでに、現在は優先度の高いグループと50歳以上の成人に限定されている接種を、全成人が申し込めるようにするとマクロン大統領は述べている。

 当局は、病院で集中治療を必要とする患者数がさらに減少したと報告した。集中治療を受けている患者は15日、前日の4352人から4271人に減少。フランスで3月に始まった「第3波」のピークの6001人を大きく下回っている。

 感染拡大を食い止めるために博物館、美術館、劇場、映画館、コンサートホールなどは6週間にわたって閉鎖されていたが、19日には入場者を制限して再開され、全土で実施されている午後7時からの夜間外出禁止も、午後9時からとなる見込み。(c)AFP