【5月16日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は15日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と電話で会談し、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で激化する攻撃の応酬に「大きな懸念」を表明した。ホワイトハウス(White House)が明らかにした。

 バイデン氏は「(イスラム原理主義組織)ハマス(Hamas)やその他のテロ組織」によるロケット弾攻撃に対するイスラエルの自衛権への「強い支持」を表明した。「大統領はイスラエル各地の町や都市に対するこれらの無差別攻撃を非難した」(ホワイトハウス)という。

 一方でバイデン氏は、イスラエルが15日にガザ地区で行った空爆でAP通信(Associated Press)の支局など国際報道機関が入っているビルが倒壊したことを受け、ジャーナリストの安全に懸念を示した。

 今回の事態についてこれまで公に語ることが少なかったバイデン氏だが、ネタニヤフ氏との電話会談では、イスラエルとパレスチナ間で交渉を通じた「2国家共存」による紛争解決を支持すると述べた。

 ホワイトハウスによるとバイデン氏はまた大統領就任後初めてパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長とも電話で会談。2国家共存への支持を表明するとともに、ハマスによるイスラエルへのロケット弾攻撃を中止する必要があると強調した。(c)AFP