【5月15日 AFP】楽天(Rakuten)グループの三木谷浩史(Hiroshi Mikitani)会長兼社長は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続いている中で今夏に東京五輪を開催するのは「自殺行為」だとの見解を示した。

 三木谷氏は米CNNとのインタビューで、「世界中から人が集まる大規模な国際的イベントを行うのは危険だ。リスクが大きすぎる。東京五輪を今年開催することには反対だ」と述べ、大会を「自殺行為」と表現した。

 新型コロナウイルスへの政府の対応や東京五輪を今年開催することについて、これまで批判的な姿勢を示している三木谷氏は「あらゆることが可能だ」として、大会を中止するのは遅くないとも話した。

 一方、主催者側は感染防止策に加え、一部では海外のアスリートも参加して行われた最近のテスト大会が成功していることに言及し、安全に五輪を開催できると強調している。菅義偉(Yoshihide Suga)首相も14日に行われた会見で、「安全、安心の大会を実現することは可能と考えており、しっかり準備をしていきたい」と述べた。(c)AFP