【5月15日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)は14日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-4で第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)大会で通算75回目の4強入りを果たした。

 前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)準々決勝で苦杯をなめたズベレフに雪辱を果たし、同選手に対する連敗を3で止めたナダルは、準決勝でライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)と対戦する。

 オペルカは同日、予選勝者のフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis、アルゼンチン)を7-5、7-6(7-2)で退け、自身初のマスターズ4強入りを決めた。

 今季はマドリード・オープンに加え、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)でもベスト8敗退となっていたナダルは、「自分にとっては大きな勝利だ」と喜んだ。

 この日は第2セットでズベレフの反撃に遭うも、8本のブレークポイントをしのいで勝利を手にしたナダルは、「ここ数週間はプレッシャーがかかる場面やタフな状況で重要なポイントを落としていたから、(この日の内容は)大きい」と話し、「きょうだけでなく、きのうもおとといも良い対応ができた」と付け加えた。

 後に行われた第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)の一戦は、降雨のため翌日に延期が決まった。

 試合はチチパスが第1セットを4-3としていたところで3時間半の中断となった後、30分だけ行われたが、再開後はチチパスが6-4、2-1と再びリードを広げる展開となり、ジョコビッチにとっては恵みの雨となった。(c)AFP