【5月15日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)は14日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は右腕の負傷により、コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)との試合を6-4、2-1とリードしていたところで棄権した。

 バーティは2週間後に開幕する全仏オープン(French Open 2021)を前にリスクを冒したくなかったと説明し、「残念だが、自分の体に耳を傾けて回復する時間を与え、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)に100パーセントの状態でいられるようにすることが大切」と話した。

 けがは「15〜16歳」の頃に始まったもので、「時々ぶり返す」と明かした。この日は会場で雨も降っていた中で「きょうのコンディションが良くなかった影響もあると思う」とし、「対処には自信がある。きょう下した決断は厳しいが、同時に正しいものとして理解し、とにかく前に進みたい。2週間後には大丈夫だと確信している」と語った。

 世界ランキング1位のバーティの棄権により、17歳のガウフがクレーコート大会で自身初の4強入りを果たした。準決勝では第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と現全仏覇者で第15シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)の勝者と対戦する。

 同日に行われた試合では、第9シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が3本のマッチポイントをしのいでエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を4-6、7-5、7-6(7-1)で下し、ペトラ・マルティッチ(Petra Martic、クロアチア)との準決勝へ駒を進めた。(c)AFP