【5月16日 Xinhua News】中国商務部の任鴻斌(Ren Hongbin)部長助理(次官補)は、12日開いた記者会見で、中国と中東欧17カ国の第1四半期(1~3月)の貿易額が前年同期比50・2%増の301億3千万ドル(1ドル=約110円)だったと明らかにした。伸び率は同期間の中国の貿易伸び率を11ポイント上回った。

 任氏によると、中国と中東欧17カ国の貿易額は2020年に前年比8・4%増の1034億5千万ドルとなり、新型コロナウイルスの逆境の中で1千億ドルを突破した。双方の協力は長足の進歩を遂げ、投資協力の緊密化、インフラプロジェクトの着実な実施、相互接続の安定維持に結果が現れている。双方向の投資は200億ドルに迫り、自動車部品や化学工業、家電など複数の分野に及ぶ。新型コロナの感染拡大下では、グリーン(環境配慮)と低炭素、医薬と健康、新エネルギーなどが新たな投資注目点となった。

 中国と中東欧17カ国の貿易の12~20年の平均伸び率は8%で、中国と欧州連合(EU)の貿易伸び率の2倍以上となっている。うち、中国の輸入は年平均伸び率9・1%、輸出は7・6%だった。第1四半期の中国の輸入額は前年同期比44・7%増の81億7千万ドルで、今後も5年間で1700億ドル以上の商品の輸入を予定している。

 任氏によると、双方の製品構成と発展段階が異なるため、中国は多くの中東欧諸国に対し貿易黒字を維持しているが、中国政府が貿易均衡の促進を高く重視し、輸入を徐々に拡大している方針だ。中国は今後も、中国・中東欧諸国博覧会や中国国際輸入博覧会などの展示会を活用し、より多くの方式により輸入を拡大することで、貿易均衡を促していくという。

 中国・中東欧諸国博覧会は、中国が中東欧諸国向けとして唯一の国家級展示会。今年は第2回博覧会が6月8~11日に浙江省寧波市で開催される。現在は準備が着々と進められおり、浙江省の朱従玖(Zhu Congjiu)副省長によると、出展業者2千社余り、バイヤー6千社余りの参加を見込んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News