【5月14日 AFP】欧州を代表する12のトップクラブが推し進めていた欧州スーパーリーグ構想に反対した欧州サッカー連盟(UEFA)が、支配的な地位を乱用していることになるかの判断を、スペイン・マドリードの裁判所が欧州司法裁判所(ECJ)に求めていることが分かった。

 スペインにある商事裁判所の判事は、提案されていた競合大会をUEFAが阻止したことは欧州の法の下で認められるのか、ルクセンブルクを拠点とするECJに問い合わせた。

 4月18日から19日にかけての夜に正式発表された欧州スーパーリーグ構想に関しては、12の創設クラブのうち9チームが48時間以内に撤退を表明したものの、同リーグとレアル・マドリード(Real Madrid)の会長を務めるフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)氏はいまだ断念していない。

 AFPが13日に確認した書類によれば、マドリードにある商事裁判所がECJに予備的な質問状を送ったという。それは、国際サッカー連盟(FIFA)とUEFAが、独占を禁止している「欧州連合の機能に関する条約(TFEU)」の第101条と第102条に違反しているかを問うものだった。

 マヌエル・ルイス・デ・ララ(Manuel Ruiz de Lara)判事はECJに、創設クラブに対してFIFAとUEFAが行った処分の脅迫が、この条項にあるごくわずかな例外の「範囲内」であるかどうかの判断を仰いだ。

 同判事はまた、半閉鎖的なリーグに反対することは「潜在的な市場競争」を妨げ、「消費者の選択」を制限すると記した。(c)AFP