【5月14日 AFP】デンマークで13日、新型コロナウイルスの変異株対策で殺処分されて埋められた大量のミンクの死骸を掘り起こし、焼却する作業が始まった。当局が発表した。

 デンマーク政府は昨年、ワクチンが効かない可能性がある新型変異株がミンクから検出されたことを受けて、国内の1500万匹すべてを殺処分した。

 一部は昨年11月に西部の2か所に埋められたが、腐敗した死骸が周辺地域を汚染するとの懸念から、政府はウイルスの感染リスクがなくなるのを待って、死骸を掘り起こして焼却するよう求めていた。

 13日には、1万3000トンの死骸の一部が掘り起こされ、近くのマービヤー・エネルギー・センター(Maabjerg Energy CenterMEC)に運ばれて焼却された。

 MECは、運搬の際に死骸から悪臭が出る可能性があると警告したが、高温で焼却することで臭いはなくなるという。

 ミンクが埋められたある場所では、浅く埋められたために死骸が地表に現れる事態も起きていた。

 ミンクは動物で唯一、新型ウイルス変異株に感染し、人にも感染させることが確認されている。(c)AFP