【5月13日 時事通信社】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの交戦は13日も続いた。ハマスによるロケット弾攻撃が激しさを増す中、イスラエル軍はガザへの地上侵攻も検討しているとされ、さらなる犠牲拡大が懸念される状況だ。

 イスラエル軍はガザ境界地帯の戦闘部隊を増強。イスラエルのメディアは、軍指導部が地上作戦を13日中にも承認し、政府が検討に入る可能性があると報じた。地上侵攻が行われれば、2014年夏の大規模軍事作戦以来となる。

 ネタニヤフ首相は12日、ハマスが「夢にも思わない打撃を与える」と述べ、空爆を中心とする軍事作戦の強化を示唆した。ただ、14年の作戦では50日間の戦闘でパレスチナ人2200人以上、イスラエル側でも70人超が死亡しており、政府や軍は是非や規模について慎重に判断するとみられる。

 10日に始まった交戦では、これまでにガザで子供を含む83人、イスラエル側では民間人ら7人が死亡した。イスラエル軍は空爆でハマス関連の「600以上の標的」を攻撃し、ハマス軍事部門の幹部らを殺害したと発表している。

 ガザからイスラエルに向けて発射されたロケット弾は約1500発に達した。テルアビブ郊外の国際空港ではロケット弾の脅威から、フライトの発着を取りやめたり、イスラエル南部の別の空港に変更させたりする措置が取られた。(c)時事通信社