【5月13日 AFP】米当局があの手この手で新型コロナウイルスワクチンの接種を奨励する中、オハイオ州のマイク・デワイン(Mike DeWine)知事(共和党)は12日、接種した州民5人に、抽せんでそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)を贈ると発表した。

 デワイン氏のツイッター(Twitter)投稿によると、対象は、抽せん日までに少なくとも1回の接種を受けた18歳以上の州民で、今月26日から5週間にわたり、毎週水曜日に当せん者1人を発表する。

 17歳以下の州民には、抽せんで5人に州立大学の4年間の学費を賄う奨学金が贈られる。財源には、連邦政府からの新型ウイルス対策交付金を充てる。

 デワイン氏は、「『デワイン、あなたはクレージーだ! 100万ドルの宝くじなんてお金の無駄だ』と言う人もいるかもしれない」とツイート。「しかし、本当に無駄なのは、今や希望すれば誰でもワクチンを接種できるのに、新型ウイルスによって失われる命だ」

 米国ではこれまでに成人の58.7%ほどが少なくとも1回の接種を終えた。しかし、まだ受けていない人の多くが接種をためらっているため、接種のペースは鈍化している。

 このため、当局は無料のビール、ドーナツ、野球観戦チケットなど、あの手この手でワクチン接種を呼び掛けている。

 メリーランド州は今月、ワクチン接種した州職員に対し100ドル(約1万1000円)の手当を払うと発表。ウェストバージニア州も、ワクチン接種を受けた16歳から35歳までの住民に対し、100ドル相当の貯蓄債権を提供すると発表している。(c)AFP