【5月13日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のDFビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)は12日、今夏に行われる欧州選手権(UEFA Euro 2020)には出場せず、来シーズンの開幕に間に合うようリハビリに専念するつもりだと明かした。

 影響力の強いCBでオランダ代表のキャプテンを務めるファン・ダイクは、右膝十字靱帯(じんたい)の断裂で手術を受け、7か月にわたって戦線を離脱している。

 リハビリを始めた当初は「悪い状況」だったと認めたファン・ダイクだが、軽めのランニングを行えるまでに回復した今ではより前向きに感じていると述べた。

 ファン・ダイクはリバプールの公式サイトで「順調に回復した」と語り、「自分自身にとって最も新しい局面の中で、『欧州選手権に出るのか?』という下さねばならない決断に答えを出した」と続けた。

「さまざまなことが起きている中、フィジカル面を考えれば欧州選手権には出場せず、オフシーズン中にリハビリの最終段階に入ると決めたのは正しい決断だと感じる」

「だから、クラブでのプレシーズンに完全に集中することになる。それが現実的な目標であり、楽しみにしている」

 29歳のファン・ダイクは、来月に開幕する欧州選手権の欠場に打ちのめされたものの、自身の決断には納得していると述べた。

「執刀医は全ての現状にとても満足していて、私が言ったように、ここまで後退することがあまりなかったのは良かった。そうならないよう願っている」

 オランダは2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)とその2年後のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で予選敗退となったため、仮に同国が来年のW杯カタール大会(2022 World Cup)に出場すれば、ファン・ダイクは31歳という年齢で代表チームの主要国際大会でデビューを果たすことになる。

 ファン・ダイクは「われわれはこの後も次の大会への出場を目指していて、予選は9月に始まる。今回の決断によって、クラブだけでなく代表にとっても非常に重要な18か月間となるよう、準備のための時間を体と膝に与えられるから、私の中では間違いなく正しいものだったと思う」と話した。

「もちろん復帰してチームメートを手助けしたいし、こうした状況の中で母国に力を貸したいし、クラブも助けたい。だが、もう少し我慢をし続けてオフシーズンにさらに努力し、準備を整えるのが正しいことだと思う」 (c)AFP