【5月13日 Xinhua News】中国住宅・都市農村建設部はこのほど、全国都市部の節水量が2000年からの20年間で累計972億立方メートルに達したことを明らかにした。長江水系から水不足の北部に水を送る「南水北調」中央ルートの9年分の送水量に相当する。

 同部関連司局の責任者は、水の使用効率を高め、水の使い方に対する意識を改めることで、都市部の節水を推進してきたと説明。都市部の水使用量は全国の10%程度だが、総人口の6割と国内総生産(GDP)の7割超を支えていると語った。

 雨水を循環利用する「スポンジ都市」の理念が各地の都市建設に反映されるようになり、地中に浸透した雨水を集めて貯留し、浄化して再利用する取り組みが広がっている。スポンジ都市の理念を取り入れた都市の建設プロジェクトは昨年末時点で4万件を超え、雨水の年間利用量は3億5千万トンに上った。

 全国130都市の「節水型都市」も大きな役割を果たした。合計の水使用量は都市部全体の58・5%で、全国都市部の節水を力強くけん引した。水の使用効率も大幅に向上し、都市部の1人1日当たりの水使用量は00年の518リットルから20年には323リットルに減少。20年の都市部の再生水利用量は146億立方メートルと06年の15倍に増え、都市部の水供給量全体の23・2%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News