米カナダ国境またぐ家で小包手渡し コロナ禍で大忙し
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■利用者が激増…これまでの3倍に
パテノードさんのサービスを利用することで、カナダの人々は不要不急の旅行者に2020年3月から課されている14日間の隔離措置を避けることができる。またオンラインで米国から物を買っても、高い国際郵便料金を支払わずに済む。国外発送しない米国の業者も多い。
「この1年で客が1800人増えた。これまでの約3倍にもなった」と、元ダンディー町長でもあるパテノードさんは言う。ビジネスは大盛況で、毎日平均50個の荷物がここを通過して届けられている。
利用者の激増で忙しさに圧倒されて、ほぼすべてをいったんストップしてしまう日もあったと語る。
近いうちに国境が開放され、息子ともっと釣りに行けるような小さな町の静かな生活が取り戻せることを願っていると年金を受給しているパテノードさんは言う。
■あともう少し…
パテノードさんは、これまでやってこられたのは、心に響く客の声があったからだと話す。
「一部の客にとっては、このサービスで生死がほぼ決まってしまう。利用客の何人かはカナダでは入手できない処方薬が必要な病を患っている」とその理由を説明した。
そして、「数多くの人を満足させることができている。だから、あともう少し続けなければならないと自分に言い聞かせている」と続けた。 (c)AFP/Eric THOMAS