【5月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するDFアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)が、フランス代表ではなくスペイン代表として今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2020)に出場できるようになったことが11日、スペインサッカー連盟(RFEF)の関係者への取材で分かった。

 スペイン閣僚会議は、フランスのアジャン(Agen)出身で、2016年から2020年までに同国代表に3度招集されるも一度も出場機会のなかったラポルテにスペイン国籍を付与した。

 ラポルテはスペイン1部リーグのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に2010年から8年間所属し、2018年にシティに移籍した。

 スペインの文化・スポーツ省はAFPに対し、ラポルテが認知、同意した上で、RFEFによって開始された手続きが「最終決定」されているところだと明かした。

 これにより、ラポルテは今夏の欧州選手権にスペイン代表として出場する可能性が浮上し、レアル・マドリード(Real Madrid)のキャプテンを務めるセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)とCBのコンビを組むことになるかもしれない。

 ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督にとってCBが懸念のポジションになっていることを考えると、26歳のラポルテはチームの重要な新戦力になるだろう。

 ジェラール・ピケ(Gerard Pique)は2018年に代表チームを引退しており、これまでビジャレアル(Villarreal CF)のパウ・トーレス(Pau Torres)やビルバオのイニゴ・マルティネス(Inigo Martinez)、ラポルテと同じシティでプレーするエリック・ガルシア(Eric Garcia)らがラモスのパートナーを務めてきた。

 シティで見事なデビューを飾ったラポルテだが、2019年には膝を負傷し、今季はジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下でレギュラーを獲得できていない。

 フランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督にはCBの選択肢がいくつもあり、ここ数か月ではラファエル・バラン(Raphael Varane)やリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)、プレスネル・キンペンベ(Presnel Kimpembe)、クレマン・ラングレ(Clement Lenglet)、クル・ズマ(Kurt Zouma)らがラポルテを差し置いて招集されている。(c)AFP