【5月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は11日、欧州スーパーリーグ構想への参加をサポーターへ相談しなかったことを「全面的」に謝罪し、ファンの代表を理事会へ迎え入れることを発表した。

 トッテナムはスーパーリーグに賛同したプレミア6クラブの一つだったが、ファンからは激しい批判を浴び、トッテナム・ホットスパー・サポーターズ・トラスト(THST)は取締役の退任を求めている。

 これを受け、トッテナムは「われわれは先日の騒動から学び、ファンとの関わりが最優先であることを再確認した」と声明を発表し、チェルシー(Chelsea)と同様の顧問的な立場である「クラブ・アドバイザリー・パネル」を設置すると明かした。

「パネルの議長が毎年、取締役ではないが理事会の正式なメンバーとして指名される」

「この仕組みにより、ファンの声が本格的に代表されるようになると信じているし、ファンがクラブの意思決定の中心に位置するようになるだろう。これはわれわれとしても、大いに歓迎すべきことだ」

 トッテナムは、THSTがクラブとの対話を拒否したことを「残念だ」と話しつつ、幅広い話し合いに向けた「扉は引き続き開かれている」とも述べている。一方で、オーナーの交代や理事会の退陣は議題にしないとくぎを刺した。

 THSTの側は「いつも通り」ではいられないと話し、英フットボールサポーターズ協会(Football Supporters' Association)を話し合いの調停役に指名している。(c)AFP