【5月12日 Xinhua News】中国新興電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(NIO)がこのほど発表した2021年第1四半期(1~3月)決算(監査前)は、総収入が前年同期比5・8倍、前四半期比20・2%増の79億8230万元(1元=約17円)だった。納車台数は前年同期比5・2倍、前四半期比15・6%増の2万60台で、うちスポーツ用多目的車(SUV)の「ES8」は4516台、「ES6」は8088台、「EC6」は7456台となった。

 自動車売上高は前年同期比5・9倍、前四半期比20・0%増の74億580万元だった。同社は自動車売上高が前年同期から大幅に増加したことについて、製品ラインアップの多様化と販売ネットワーク拡張による納車台数の増加、新型コロナウイルスの影響による20年第1四半期の販売減を要因として挙げており、前四半期からの増加は納車台数の増加と平均販売価格の上昇が影響したとしている。

 李斌(Li Bin)最高経営責任者(CEO)は「第1四半期の納車台数は四半期記録を更新した」と表明。第2四半期(4~6月)の見通しについては「需要は依然旺盛だが、半導体の供給不足でサプライチェーンは厳しい試練に直面している。現在の受注の伸びが持つポテンシャルと市場全体の変動を考慮すれば、2万1千~2万2千台になる」との見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News