【5月12日 AFP】ロシアの学校で11日に起きた銃撃事件で、地元当局は、死者が少なくとも9人となったことを明らかにした。事件では、実行犯とされる19歳の男が身柄を拘束された。

 事件はロシア中部タタルスタン(Tatarstan)共和国の首都カザン(Kazan)で発生。ソーシャルメディアには近くの建物から撮影したとみられる映像が投稿され、校舎周辺に銃声が響く中、人々が学校の上層階の窓から飛び降りて逃げる様子が映されている。

 警察によると、最初の通報から約1時間後に銃撃犯1人が拘束された。タタルスタン共和国のルスタム・ミンニハノフ(Rustam Minnikhanov)大統領は、死者のうち7人が8年生で、教師1人を含む大人2人も死亡したと発表した。

 地元当局はAFPに、子ども18人を含む20人が病院に搬送され、うち6人は集中治療室で治療を受けていると説明。負傷者の年齢は7~62歳とされる。

 インタファクス(Interfax)通信が近くの専門学校の話として伝えたところによると、銃撃犯はイリナーズ・ガリヤビエフ(Ilnaz Galyaviev)容疑者で、地元の大学に在籍していたが、学業不振のため1か月前に除籍されていた。ミンニハノフ氏は銃撃犯を「テロリスト」と呼んだ上で、容疑者が銃所持の許可を受けていたことを明らかにした。(c)AFP