【5月11日 AFP】英議会は11日、新会期を迎え、エリザベス女王(Queen Elizabeth II、95)がボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の施政方針を発表した。夫フィリップ殿下(Prince Philip)の死去後、初の主要公務となった。

 エリザベス女王は上院で演説し、「政府の優先事項は、新型コロナウイルスの流行から国全体を復興させ、より強く健全で、さらに繁栄する国にすることにある」と述べた。

 ワクチン接種計画で成功を収めたジョンソン政権は現在、経済を再開させ、国全体を一層繁栄させるという長期目標に改めて焦点を合わせる方針を示している。

 先週イングランドで実施された地方選で与党・保守党が勝利したことから、ジョンソン首相は多岐にわたる政策で「より良い再建」を実現すると意気込みを見せている。

 一方スコットランドの議会選では、英国からの独立の是非を問う新たな住民投票の実施を公約に掲げていた独立派が優勢となり、「連合王国」の結束をめぐり、ジョンソン首相の手腕が試されることになる。(c)AFP/Jitendra JOSHI / Joe JACKSON