【5月12日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)の登山管理部門とチョモランマ所在地の地元政府は9日、チョモランマ北稜の登山ベースキャンプで新型コロナウイルス感染症対策会議を開き、これまでに北稜で新型コロナの感染症が起きていないことと、2021年の登山シーズンに最も厳格な防疫措置を講じることを確認した。

 チョモランマは中国とネパールの国境に位置しており、ネパール側の南稜ルートや中国側の北稜ルートなどの登山ルートがある。

 チベット自治区登山協会は、昨年の新型コロナ感染症発生から現在まで、標高5200メートルの北稜ベースキャンプから上の区域への外国人の立ち入りを認めていないことを確認した。

 同自治区体育局の尼瑪次仁(ニマ・ツェリン)局長は、商業登山隊の登頂に先立ち、チベット族の登山ガイドで構成された小分隊を北稜に派遣して山頂に隔離線を設け、北稜と南稜の登山者(小分隊を含む)が山頂で線を越えて接触したり、中国の登頂者がネパール側によって山頂に掲げられている「哈達(カタ、慶事の際に供物や贈り物にする帯状の絹布)」などの物品に触れたりすることを禁止すると説明した。

 山頂における対応策の策定に加え、北稜ベースキャンプでは今年も厳格な感染症予防・抑制措置を講じていく。(c)Xinhua News/AFPBB News