【5月11日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は10日、第3ステージ(ビエッラ~カナーレ、190キロメートル)が行われ、数か月前に現役引退を考えていたアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ(Intermarche-Wanty-Gobert Materiaux)のタコ・ファンデルホールン(Taco van der Hoorn、オランダ)が、後続集団を振り切ってステージ優勝した。

「契約がなかったので5か月前には引退を考えていた」と明かしたファンデルホールンは、「きょうジロでステージ優勝した! 信じられないよ」と喜ぶと、表彰台で「フィニッシュの後で『これは現実か?』と考えていた」とコメントした。

 ファンデルホールンは、フランスのスーパーマーケット「アンテルマルシェ(Intermarche)」がメインスポンサーになってから最初のメジャーレースでチームにステージ優勝をもたらした。

 トップと4秒差でフィニッシュしたイスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)のダヴィデ・チモライ(Davide Cimolai、イタリア)は、最後のスプリントを制して2位に入った。

 総合順位に大きな変動はなく、首位からスタートしたイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のフィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna、イタリア)は、2位との差を3秒広げて16秒とした。

 ガンナと13秒差でスタートしたチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のエドアルド・アッフィーニ(Edoardo Affini、イタリア)は山岳区間で脱落し、チームメートのトビアス・フォス(Tobias Foss、ノルウェー)に総合2位の座を譲った。

 総合争いで本命視されているチーム・バイクエクスチェンジ(Team BikeExchange)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)とイネオス・グレナディアーズのエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は、難なく2位集団でフィニッシュしている。(c)AFP