【5月11日 CNS】中国の交通運輸部の微信(ウィーチャット、WeChat)公式アカウントによると、今年1月22日以来、同部は続々と滴滴出行(Didi Chuxing)などの主要配車サービスプラットフォーム企業に「ワンキー配車」機能の開通を指導し、高齢者にスピーディーな配車、優先配車などのサービスを提供し、スマート技術の使用時に高齢者が直面する外出困難の問題の解決に力を入れている。これまでのところ、各主要プラットフォーム企業の「ワンキー配車」機能の高齢の利用客の累計受注数は300万件に達している。

 紹介によると、各プラットフォーム企業は積極的に社会的責任を果たし、「ワンキー配車」機能の開発、普及、応用を高度に重視しているという。具体的なやり方は以下の通り。

 1つ目は高度に重視すること。滴滴出行などのプラットフォーム企業各社は、会長または社長をトップとするプロジェクト専門チームを立ち上げ、リソースを集中して推進を加速させている。

 2つ目は機能の最適化。美団打車(Meituan Dache)などのプラットフォームの「ワンキー配車」機能は、出発点と終点を入力する必要がなく、アイコンをクリックするだけで車を呼び出すことができ、シンプルな操作を実現した。

 3つ目は配車サービス方式のイノベーション。滴滴出行はウィーチャットアプレットで全国電話配車サービス、首汽約車は北京市で電話配車サービスを開設し、高徳地図は北京市のタクシー待合所の500か所以上で「ワンキー配車」のQRコードのスキャンによる配車サービスを提供している。こうした方策により、高齢者の配車サービス方式を充実させていく。

 4つ目は宣伝を強化すること。各プラットフォーム企業は、高齢者に「ワンキー配車」機能を知ってもらうために、さまざまなチャンネルで宣伝を行っている。申程出行(Shencheng Chuxing)は上海市の複数のコミュニティーと協力し、「スマート移動の高齢者教室」を開設し、高齢者に「ワンキー配車」機能の操作をマスターするのを、手を取って指導し、面と向かってニーズやアドバイスを理解し、サービスの向上を続けていく。

 次のステップとして、交通運輸部は各地域の交通運輸主管部門、流し営業のタクシー会社、主要プラットフォーム企業を指導し、高齢者乗客のタクシー利用の需要に応じ、高齢者に適したサービスのレベル向上の継続を指導する。第一に、各関連プラットフォームの「ワンキー配車」機能を継続的に向上させ、支払い方法を改善し、高齢者の利用にとってさらに便利なものとしていく。第二に、全国に95128配車サービス電話番号の使用を広め、流し営業のタクシー会社とプラットフォーム企業の地方の95128電話運営サービスへの加入を奨励し、高齢者乗客に電話予約や即時配車サービスを提供する。第三に、流し営業中のタクシーやネット配車の運転手にサービスの質を向上させ、高齢者の快適な乗車を保障していく。(c)CNS/JCM/AFPBB News