【5月11日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)は10日、開幕まで3か月を切った東京五輪を、新型コロナウイルスの感染拡大が続く地で開催することに「確信が持てない」とコメントした。

 東京や一部地域で緊急事態宣言が7日に延長された。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってすでに1年延期になっている五輪だが、国民からの中止を求める圧力は強まっている。

 全米オープン(US Open Tennis Championships)と全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)の現女王である大坂は、パンデミックの真っただ中で五輪を開催するのは正しいかと英BBCに問われると、「率直に言って、まったく確信が持てない」と答えた。

 イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)に出場する四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂は、「私はアスリートで、当然ながら真っ先に頭に浮かぶのは五輪でプレーしたいということ」と話した。

「でも人として考えたとき、私たちはパンデミックの中にいるとしか言いようがない。もし人々が健康でないのであれば、もし彼らが安全を感じないのであれば、そのときは非常に大きな懸念があることに間違いない」

 五輪が開催される場合、200の国と地域から1万人以上のアスリートが東京に集結する。無観客を含め国内の観客数の上限は6月に決定される見通し。無観客での開催について大坂は、「五輪に出たことがないので比較する対象を持ち合わせていない」と答えている。(c)AFP