【5月11日 AFP】中国は10日、米国、ドイツ、英国に対し、中国のイスラム系少数民族ウイグル人に対する弾圧に関する国連(UN)のビデオ会議を中止するよう求めるとともに、他の加盟国にも出席しないよう呼び掛けた。

 中国の国連外交部は声明で、12日に予定されているこの会議は「全くのうそと政治的偏見に基づいている」と非難。「中国の内政に干渉するこの会議を直ちに中止するよう共催国に求め、他の加盟国にもこれを拒否するよう求める」と述べた。

 さらに、「新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)は現在、安定、急速な経済発展、すべての民族の調和のとれた共存など、歴史上最高の状態にある」と述べた。

 中国は、「米国は、世界中で知られているように、アフガニスタンとイラク、シリアでイスラム教徒を殺害してきたにもかかわらず、イスラム教徒の人権を重視すると主張している」とも主張した。「世界で最も多くのイスラム教徒を殺してきたのは、米国とそれに同調する国々だ」

 米国は、中国政府によるウイグル人の扱いを「ジェノサイド(大量虐殺)」と認定している。(c)AFP