【5月11日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)などが主催する国際ビジネスコンテスト「創贏未来(未来への勝利)2021」国際スタートアップ大会の日本地区大会がこのほど、同市と日本をオンラインで結んで開かれた。日本会場では日本の起業家10人、蘇州市相城区の会場では審査にあたる中国の起業アドバイザー、ベンチャーキャピタルのパートナー、業界各分野の技術専門家が参加した。

 コンテストでは、日本会場の起業家10人が、中国会場の審査員にプロジェクトメンバーやコアコンピタンス、ビジネスモデルについてのプレゼンテーションを実施。審査員は起業家とチーム、業界と市場、商品と技術、ビジネスモデル、プレゼンテーション完成度などさまざまな角度から審査し、採点した。

 2時間以上に及ぶコンテストの結果、広島大学・駱洪亮(Luo Hongliang)博士のレーザーによる航空エンジンの設計・最適化診断プロジェクトが第1位を獲得した。同プロジェクトは、中国が進める省エネルギー・温室効果ガス排出削減を背景に、日本の大学の研究プラットフォームを活用して理論的成果の実用化に注力。製品は自動車や船舶、航空・宇宙用エンジンの噴霧燃焼試験と研究開発で幅広い応用が見込まれるという。

 第2位には、新型MEMS(Micro Electro Mechanical System、微小電気機械システム)気体センサープロジェクト、第3位には多用途の酸化アルミニウムナノ粒子プロジェクトが選ばれた。

 今回の日本地区大会は、蘇州国際エリート起業家週間参加企業連盟が主催した。日本からはビッグデータ(ブロックチェーン)やクルマのインターネット、バイオ医薬、先端材料、人工知能(AI)など各分野から100件以上の革新的起業プロジェクトが応募。選考の結果、10件が同地区大会に出場した。(c)Xinhua News/AFPBB News