【5月10日 CGTN Japanese】2022年北京冬季五輪・パラリンピックでのカーボンニュートラルを実現するため、北京冬季五輪組織委員会は7日に作業部会を開き、炭素排出削減の関連措置や成果を検討し、カーボンニュートラル実現に向けた具体策を議論・検証しました。

 カーボンニュートラルは北京冬季五輪の開催における重要な約束で、低炭素エネルギー、低炭素スタジアム、低炭素交通など、北京冬季五輪組織委員会は4つの面から18項目の炭素排出削減措置を打ち出しました。さらに、林業による炭素固定、五輪関連企業の自主的行動などのカーボンオフセット関連措置も試行されています。

 北京冬季五輪の4つの氷上競技スタジアムは、五輪史上初めて二酸化炭素冷媒を使用することでオゾン層の破壊を大きく減少させ、冷凍装置のエネルギー消費を大幅に低下させました。さらに、冷凍過程による余熱は回収して再利用され、選手たちの生活用の温水や除氷槽、氷面維持などのエネルギーに使われます。

 また、北京市政府と河北省張家口市政府は100万ムー(1ムーは1/15ヘクタール)にわたる造林活動や北京・河北エリアの水源保護林の建設プロジェクトに取り組み、北京冬季五輪による温室効果ガスの排出量を埋め合わせ、カーボンオフセットを進めています。

 そのほか、北京冬季五輪組織委員会は2020年にSNSの微信(Wechat)のミニプログラム「低炭素冬季五輪」をローンチして、デジタル技術による日常の低炭素行動を記録しながら、グリーン生活や低炭素なライフスタイルを提唱しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News