【5月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元ドライバーで、現在は母国アルゼンチンで上院議員を務めるカルロス・ロイテマン(Carlos Reutemann)氏が、腸出血のため北東部ロサリオ(Rosario)市の病院に入院していることが分かった。医療関係者が明かした。

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 現在79歳のロイテマン氏は、5日から別の診療所に入院していたが、状態が悪化したため8日に移送されたという。

 ロイテマン氏は、ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan-Manuel Fangio)氏以後のアルゼンチン出身カーレーサーとしては最も大きな成功を収めた人物で、ブラバム(Brabham)やフェラーリ(Ferrari)、ロータス(Lotus F1 Team)、ウィリアムズ(Williams)からF1に参戦し、GP12勝、表彰台45回の実績を残した。

 ウィリアムズに所属した1981年には、ブラジルのネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏とわずか1ポイント差の総合2位に入り、1975年、1978年、1980年にも年間3位の座を獲得している。

 引退後は、サンタフェ(Santa Fe)州知事を2期務め、2003年の選挙で上院議員に選出された。現在は4期目を務めている。(c)AFP