【5月9日 AFP】ボクシング、世界スーパーミドル級3団体王座統一戦が8日、米テキサス州アーリントン(Arlington)のAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)で行われ、WBA・WBC王者のカネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が、WBO王者ビリー・ジョー・ソーンダース(Billy Joe Saunders、英国)を8回終了TKOで下した。

 米国の屋内ボクシング史上最多となる7万3000人超のファンが詰めかけた一戦は、強烈なパンチを浴びて右目が腫れ上がったソーンダース陣営が8回を終えたところでタオルを投げ入れ、突然の決着を迎えた。

 この日のアルバレスはスロースタートで、序盤のラウンドは相手の出方を伺っていたが、8回にはソーンダースを追い回し、自身のファンの多い客席に向かって腕を振ってみせたりするなど、勝利が近いことを確信した様子も見せていた。

 またこの試合の観客数は、米国で行われたスポーツイベントとしては、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以降では最多の数字となった。

 4階級制覇王者のアルバレスは、これで戦績を56勝(38KO)1敗2分けとし、スーパーミドル級の全団体統一にまた一歩前進した。一方、この試合まで無敗だったソーンダースは30勝(14KO)1敗となっている。(c)AFP