【5月9日 AFP】ペットブームが過熱する中国で、購入後に箱を開けるまで中身が分からない「盲盒(ブラインドボックス)」という人気の販売手法が、生きた動物にも用いられていたことが発覚し、激しい批判が巻き起こっている。このたび、死んだ子犬や子猫を満載した物流トラックが南西部成都(Chengdu)で見つかり、実態が明らかになった。

「成都愛の家動物救助センター(Chengdu Aizhijia Animal Rescue Centre)」のソーシャルメディアへの投稿によると、ボランティアが3日夜、箱に詰め込まれた160匹もの動物の赤ちゃんを発見した。

 貨物室中に「子犬や子猫の悲鳴が響き」、一部はすでに死んでいた。保護された動物たちは、獣医師の治療を受けているという。

 中国では、中に何が入っているか分からない状態で玩具やホビー用品を販売するブラインドボックスが熱狂的な人気を集めており、調査によると2019年の市場規模は74億元(約1250億円)に達している。

 だが、生きた猫や犬、爬虫(はちゅう)類を同じ手法で、しかも低価格でインターネット販売する最新の流行に、ネットユーザーから「行き過ぎ」との非難の声が上がっている。

「とてもかわいい純血種の猫や犬」をたった9.9元(約170円)で売っているウェブサイトを見たというソーシャルメディアユーザーは、「多くの購入者が、生き物が入っていると期待して箱を開けた瞬間に、窒息や飢え、寒さや暑さで死んだ動物を発見することになる」と投稿し、4万1000件の「いいね」を獲得した。

 SNSの微博(ウェイボー、Weibo)では、ペットのブラインドボックスの不買運動の呼び掛けが広がっている。あるユーザーは、「ペットは、かわいいノベルティーグッズでも、飽きたら捨てられるおもちゃでもない。ペットのブラインドボックスには、中国社会がより恐ろしく狂ったものになっていると感じる」と書き込んだ。

 生きた動物を宅配便で輸送することは禁じられている。物流会社は謝罪し、成都の支店に「包括的な自己点検」と「配送安全教育」を行うよう指導したことを明らかにした。

 映像は3~5日撮影。(c)AFP