【5月9日 AFP】6日投票のスコットランドの議会議員選挙(定数129)は8日、スコットランド独立を目指すスコットランド民族党(SNP)が単独過半数には1議席届かなかったものの、第1党となった。これを受けニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)党首は、独立を問う新たな住民投票の実施を英政府が否定する理由はないと主張した。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は同日、スタージョン氏に送った祝いのメッセージで、「われわれが協力する時は、英国民全体の利益、特にスコットランドの人々の利益を最優先に考えると信じている」とし、「チームUK」として団結を呼びかけた。

 SNPは64議席を獲得したものの、過半数の65議席にはわずか1議席届かなかった。第2党は与党・保守党のスコットランド支部スコットランド保守党で31議席、次いでスコットランド労働党が22議席、スコットランド緑の党が8議席、自由民主党が4議席と、前回2016年の選挙とほぼ同じ結果となった。

 英地方議会選挙の実施は、欧州連合(EU)からの英国の離脱(ブレグジット、Brexit)と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後、初となる。(c)AFP/Stuart GRAHAM