【5月8日 AFP】米誌ワシントニアン(Washingtonian)の最高経営責任者(CEO)が主要紙への寄稿で、在宅勤務からオフィス勤務に戻らなければ、雇用形態を業務委託に切り替えるとほのめかしたことを受けて、記者らが7日、職場を放棄した。

 キャシー・メリル(Cathy Merrill)CEOは米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)への寄稿の中で、「従業員がたまにしか出勤しない場合(中略)経営陣がその従業員の雇用形態を『業務委託』に切り替える強い動機付けとなる」と述べた。

「CEOとしては、オフィス勤務に戻らないことのリスクを従業員に理解してもらいたい」

 業務委託契約になった場合、健康保険などの福利厚生を受けられなくなる恐れがあることから、従業員は反発。

 これを受けてメリル氏は謝罪し、社内向け文書で「福利厚生や雇用形態に変更はない」と述べた。

 シニアエディターのアンドルー・ボージョン(Andrew Beaujon)氏ら従業員は、「ワシントニアン編集部の一員としては、われわれの仕事を評価しないことのリスクをCEOに理解してもらいたい」と一斉にツイッター(Twitter)に投稿した。

「キャシー・メリル氏がわれわれの生活をあからさまに脅かしたことに失望した。きょうは記事を出さない」 (c)AFP