【5月8日 AFP】ボクシング、世界スーパーミドル級王座統一戦で対戦するサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)とビリー・ジョー・ソーンダース(Billy Joe Saunders、英国)は7日、テキサス州アーリントン(Arlington)のAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)で前日計量に臨み、いずれも問題なくパスした。

 8日に行われる本番と同じ会場で主にアルバレスを応援する約3000人のファンが見守る中、WBA・WBCの王者である同選手が167.4ポンド(約75.93キロ)を計測したのに対し、WBOのタイトルを保持するソーンダースは167.8ポンド(約76.11キロ)で規定の168ポンド(約76.2キロ)を下回った。

 今週に入りトラッシュトークを交わしていた両者だったが、この日のフェイスオフでは互いに礼儀正しい振る舞いを見せており、特に問題は起きなかった。

 ソーンダースは計量後、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」で配信された会見で「見応えのあるファイトになるだろう」と話すと、「相手は偉大な王者だ。だが、俺がここに来たのは相手のタイトルを全て奪うためだ。嵐のようにな」と意気込んだ。

 さらに、アルバレスに番狂わせを演じるには違った戦略が必要か聞かれると、「俺はこれまで負けたことがない。30勝0敗の全勝だ。だから、相手が俺を倒すために違うことをする必要があるんだ。その逆はあり得ない」と言い放った。

 対するアルバレスは、サウスポーの相手に厳しい戦いになるとの認識を示しつつ、「相手は難敵で左利きでもある。しかし、このレベルのファイトではそれに適応しなければならず、何があろうと準備はできている」と自信を見せた。

 そして、序盤は厳しいファイトになると予想しながら、「俺は前にもビッグファイトの経験があり、その対処法は心得ている。あすへの準備は整っている」と強調した。

 アンダーカードで行われるWBO世界ライトフライ級タイトルマッチに臨む高山勝成(Katsunari Takayama)も計量をパスし、8日に王者エルウィン・ソト(Elwin Soto、メキシコ)と対戦する。(c)AFP