【5月8日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島のシナブン山(Mount Sinabung)が7日、噴火し、噴煙が2800メートル上空に到達した。

 地元地質調査所によると、火山灰などの噴出が始まったのは午前9時(日本時間同11時)で、噴火は6分間近く続いた。避難命令は出されておらず、航空便に影響が出たとの情報はない。火口の5キロ圏内の地域は、火山活動の活発化を受けて以前から避難措置が取られていた。

 AFPの取材に応じたシナブン山監視所の職員は、「火山活動が引き続き活発であるため、住民や観光客は、シナブン山や避難対象地域の村々の周辺でいかなる活動も行うべきではない」と注意を促した。

 標高2460メートルのシナブン山は、何世紀も休眠状態にあったが、2010年に活動を再開して噴火し、死者2人を出した。その後しばらく活動を休止していたが、13年に噴火して以降、非常に活発な活動が続いており、14年の噴火では少なくとも16人、16年の噴火では7人がそれぞれ死亡した。(c)AFP