【5月7日 AFP】ボクシング、WBA・WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)とWBO同級王者ビリー・ジョー・ソーンダース(Billy Joe Saunders、英国)の一戦を2日後に控えた6日、両選手が記者会見に臨んだ。

 同国ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に所属するダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)の本拠地で、テキサス州アーリントン(Arlington)にあるAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)で行われる統一戦では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以降、スポーツ大会としては最大となる約7万人が観戦に訪れる見通しとなっている。

 カネロ(Canelo)ことアルバレスは、通訳を介して「人々の反応をとてもありがたく思うし、ボクシングは全てを正常に戻すように感じる」とコメントした。

 一方のソーンダースは、「電話ボックス」と表現するなどリングの狭さに懸念を示していたが、会見ではこの大一番が自身にとってどれほどの意味を持つのかについて語り、先日示唆した対戦を拒否する可能性については言及しなかった。

 ソーンダースは「小さいころからこれを夢見てきた。5、6歳からこの日が来ることを心に描いてきた」と述べた。

 この一戦のアンダーカードでは、WBO世界ライトフライ級王者のエルウィン・ソト(Elwin Soto、メキシコ)が、元世界ミニマム級王者の高山勝成(Katsunari Takayama)と対戦する。

 これが米国でのデビュー戦となる37歳の高山は通算32勝(12KO)8敗。対する24歳のソトは同18勝(12KO)1敗で、2019年にアンヘル・アコスタ(Angel Acosta、プエルトリコ)にKO勝ちしてから3度目のタイトル防衛を目指す。

 高山は通訳を介し「世界タイトルを奪取するのを楽しみにしています」と語り、「自分にはこれまで培ってきた経験がある。準備してきたので試合が楽しみ」と続けた。(c)AFP