【5月7日 AFP】ボクシングの元世界王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏は6日、来月に予定されている米人気ユーチューバーのローガン・ポール(Logan Paul)とのエキシビションマッチに向けたフォトセッションで、怒りを爆発させて乱闘騒ぎを起こした。

 これまで無敗を誇っている44歳のメイウェザー氏は、米フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)で行われたテレビインタビューで、ローガンの弟ジェイク(Jake Paul)に帽子をつかまれると怒りながら応戦した。

 警備スタッフに囲まれながらの場外乱闘では、メイウェザー氏がポール兄弟を追い掛け回したり、相手にパンチしたりする様子を見せるなど、終始猛烈な怒りを爆発。両者はすでに、この騒動が起きる前に互いに火花を散らせていた。

 ローガンは、過去に起きたメイウェザー氏のドメスティックバイオレンス(DV)について言及。一方、元恋人に暴力を振るったこの事件で禁錮2月の刑に服した同氏は、会見でポール兄弟両方と同日に戦って勝つと誓っており、今回の騒動はそうした中で起きた。

 ローガンが自身の陣営によって騒ぎから引き離されることを余儀なくされていた中、メイウェザー氏は怒りが収まらない様子を見せながら同じくスタッフに制止されていた。

 騒動が起きる前に行われたAFPのインタビューで、これまでどのボクサーもやったことがないことを成し遂げると豪語し、打倒メイウェザー氏を誓っていたローガンは、「このファイトを終えたら、もう誰にも俺に不可能だとは言わせない」とコメントした。

 そして「自分が代表しているのは、これまで周囲から相手にされず、とにかく自分を信じて成功に向けて自身を奮い立たせているやつらだ。それこそが俺だ」とし、「あいつを倒せると思っているのではない。倒せると知っているんだ」と語った。

 来月6日に予定されているこの一戦は、メイウェザー氏にとっては2018年末に日本で行われたエキシビションマッチ以来のファイトとなる。当日のラウンド数や使用されるグローブのサイズなど、具体的な詳細についてはイベントでは明らかにされなかった。(c)AFP