【5月7日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は6日、将来の野球殿堂入り候補であるアルバート・プホルス(Albert Pujols)を戦力外とした。具体的な理由は明らかにされず、同選手自身も現時点でコメントを出していない。

 600本以上の通算本塁打数を誇るスラッガーのプホルスは、今季で10年契約の最終年を迎えていたが、放出の前段階として40人の登録枠から即時除外され、チームとの関係が突如として幕を閉じることになった。

 エンゼルスのアルトゥーロ・モレノ(Arturo “Arte” Moreno)オーナーは、「2011年にアルバート・プホルスと契約したことは誇りであり、殿堂入りにふさわしいキャリアの半分近くにわたり、彼がエンゼルスのユニホームを着てくれたことは光栄だ」とコメント文で述べた。

「アルバートがフィールド内外で残してきた歴史的な功績は、あらゆる場所にいるアスリートにとって刺激になっている。そして彼の振る舞いは、真のスーパースターというものを定義している」

 現在41歳のプホルスは、2011年12月にフリーエージェント(FA)として10年総額2億5300万ドル(約276億円)でエンゼルスと契約。同球団以外で唯一プレーしたセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)では、ナ・リーグを代表する選手として約10年間にわたって素晴らしい活躍を見せた。

 2006年と2011年にはカージナルスのワールドシリーズ制覇に貢献したプホルスは、ナ・リーグの年間最優秀選手(MVP)を合計3度受賞し、オールスターにも通算10度選出されているほか、歴代5位の通算667本塁打、同5位の通算669二塁打、同3位の通算2112打点を記録している。

 本塁打ではエンゼルスで節目となる通算500号と同600号を放ち、史上9人目の600本超えを記録しているプホルスは、2018年5月4日に通算3000安打を達成。通算で3000安打、600本塁打、600二塁打を放っているのは、同選手とハンク・アーロン(Hank Aaron)氏のみとなっている。(c)AFP