■「エリート中のエリートにならないと」

 T1のキムCOOは、eスポーツは伝統的な競技と同様に競争が激しいとAFPに語った。T1のスター選手のフェイカーをバスケットボールやゴルフ界のレジェンドであるマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)さんやタイガー・ウッズ(Woods)さんに例え、「史上最高の選手」と評した。

「ひたむきで、今でもトッププレーヤーとして第一線で活躍している。一緒に始めた連中はみんな引退して別の道に進んでいるのに」

 esportsearnings.comによると、フェイカーは賞金でこれまでに120万ドル(約1億3000万円)以上稼いでいる。基本給だけでも数百万ドル(数億円)もらっているとする報道もある。

 キム氏は、フェイカーの成功の秘訣(ひけつ)は、「強い闘争心」と「頭と心の知能が優れている」ことにあると指摘する。

 リーグ・オブ・レジェンドの世界の月間アクティブプレーヤーは1億人を超えているが、「プロになるには、そのトップに立たないとだめ。エリート中のエリートに」とキム氏。

「そして、T1に加わるには、さらに上に行かないと」と続けた。

 映像はT1のビルでトレーニングなどをする選手たち。2月25日、3月16日撮影。冒頭は2016年10月30日、米ロサンゼルスで開かれた「リーグ・オブ・レジェンド」の世界大会で優勝したT1の選手たち。(c)AFP/Sunghee HWANG