【5月7日 People’s Daily】高齢者の物質・精神両面での基本的な介護ケアの保障を確保するため、中国各地は近年、養老サービスを絶えず改善してきた。農村幸福院(村民委員会が主催・管理し、憩い、レジャーなどの総合的なデイサービスを提供する公益活動の場)を改装し、コミュニティーに養老センターを建設し、政府による出資の下、在宅養老サービスを提供する。

 広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)桂林市(Guilin)竜脊鎮(Longji)平安村はチワン族が集住する山間の村で、幸福院は村の中心部に位置している。一階のロビーの北東側で、高齢者たちがテーブルを囲み真剣に将棋をしている。部屋の真ん中では、深紅の炭火のそばで、おばあさんたちが集まって世間話をしている。壁際の机の上にはパソコン2台と新聞・雑誌が置かれ、部屋の中は和気あいあいとしている。

 数年前、幸福院は高齢者活動センターだったが、今ほどにぎやかではなかった。2013年から同自治区は農村幸福院の建設を積極的に推進し、1軒6万元(約100万円)の基準で補助金を支給した。その後、同村は養老特別資金を次々と統合し、既存の高齢者活動センターを改装し、食堂や、キッチン、4部屋のベッド付き休憩室を増設し、健康診断機やコンピューター、テレビも購入した。

 山間部は湿気が多く、リウマチに悩む高齢者が多くいる上、山道が険しいため下山が不便だが、今は、村の医師が幸福院に来れば、ここに住む高齢者は理学療法を受けることができる。「足が痛かったが、村の医師の廖さんが鍼灸(しんきゅう)をしてくれて、とても楽になった」と、今年83歳のおばあさんの廖さんは笑顔で言った。村で20年以上働いている村の医師の廖さんは毎週高齢者のために働き、鎮衛生院のスタッフも毎年ここで高齢者のために健康診断を行っている。

 日光が暖かく、91歳の劉揚生(Liu Yangsheng)さんは車いすに座り、介護スタッフに押してもらいながら、屋外の活動広場で日光浴をしている。湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)砂子塘街道金地コミュニティーの住民の劉さんは、年を取って足が不自由になり、子どもがそばにいないため、外出するのも大変だった。

「劉さんのような高齢者は、コミュニティーには少なくない」と、金地コミュニティー居民委員会の周平良(Zhou Pingliang)主任は記者に語った。このコミュニティーの住民の半分以上が退職した元職員とその家族だ。

「高齢者たちの最大の願いは、養老サービスの未整備という問題を解決することだ」と、周主任は述べた。2016年、200数件にのぼる住民の意見が一つの願いを伝えてきた。それは、コミュニティーに養老サービスセンターを設立してほしいということだった。

 2017年から、金地コミュニティー「和楽之家」養老センターが正式に運営され、コミュニティーの高齢者にレジャー・娯楽、シニア用の食事、デイサービス、短期・長期委託介護サービスを提供している。劉さんは最初に入居した高齢者の一人となった。

「ここに入居してから、生活が随分楽になった」と、劉さんは語った。養老センターでは普段専門的な管理・介護が行われており、血糖・血脂のモニタリングであろうと、薬の使用であろうと、指導のもとで行うことができる。

 さらに、養老センターが高齢者のレジャーのニーズも可能な限り満たしてくれることで、高齢者の心も楽になっている。図書コーナーでは読書をしたり、新聞を読んだり、毛筆の練習をしたり、雀荘でマージャンや将棋をしたり、趣味ルームではインターネットを利用したり、手芸をしたりすることができる。政府の補助金を受ける「シニアの食卓」は朝・昼・晩に開放され、高齢者の年齢に応じて1食4~7元(約67〜118円)の低価格で食事を提供してくれる。(c)People’s Daily/AFPBB News