レーマン氏がヘルタの監査役解任に、元独代表DFに不適切発言
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【5月6日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)は5日、メッセージアプリでテレビ解説者の起用をめぐり不適切な発言をしたとして、クラブの監査役会メンバーだった元同国代表GKイェンス・レーマン(Jens Lehmann)氏の任を解いたと明かした。
51歳のレーマン氏は、テノール・ホールディング(Tennor Holding)社の代表者でクラブの大株主であるラース・ヴィントホルスト(Lars Windhorst)氏のアドバイザーを務めていた。
同社の広報担当者は、独スポーツ通信社SIDに対し「イェンス・レーマン氏とのコンサルタント契約を解除した。これにより、ヘルタ・ベルリン監査役としての同氏の活動も終了になる」とコメントした。
現役時代にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)でプレーし、2003-04シーズンのリーグ戦で無敗優勝を成し遂げた「インビンシブルズ」の一員だったレーマン氏は、父がナイジェリア人である元独代表DFデニス・アオゴ(Dennis Aogo)氏に「ワッツアップ(Whatsapp)」で不注意なメッセージを送ったことで、ヘルタの監査役を退くことになった。
スカイ・ドイツ(Sky Germany)が4日に放送した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準決勝の中継に出演した34歳のアオゴ氏は、レーマン氏から送られた「実際のところデニスはお飾りの黒人なのか?」というメッセージを公開した。
アオゴ氏はこのメッセージのスクリーンショットを8万人以上のフォロワーがいるインスタグラム(Instagram)に投稿し、キャプションに「ワオ。レーマンは本気で言っているのか? 僕に向けられたメッセージではないのかもしれないけど!」と記した。
自身の発言についての弁明を試みたレーマン氏は5日、「私の携帯電話からデニス・アオゴに送ったプライベートなメッセージの中で良くない印象を与えてしまい、デニスとの会話の中で謝罪した」とツイッター(Twitter)に記した。
「元代表選手の彼は知識が豊富で存在感も強く、スカイに視聴率をもたらしている」
レーマン氏はこのメッセージが誰に向けて送られたものなのかについては言及しなかった。(c)AFP