【5月4日 AFP】エジプト軍は3日、フランスの防衛大手ダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation)に戦闘機ラファール(Rafale)30機を発注したと認めた。「国家安全保障」の強化のためと説明している。

 仏調査報道機関ディスクローズ(Disclose)は同日先に、今回の戦闘機発注について、40億ユーロ(約5200億円)規模の秘密防衛契約の一部だと報じていた。

 スウェーデンのシンクタンク、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、エジプトはサウジアラビアとインドに次ぐ世界3位の武器輸入国。2015年にも、ラファール24機を購入している。

 同研究所が今年発表した報告書によれば、エジプトの兵器購入はここ10年で136%増加しており、調達先も多様化し、米国のみならずフランスやドイツ、ロシアから軍需品を購入している。

 フロランス・パルリ(Florence Parly)仏国防相は4日、声明を出し、今回のラファール受注について「フランスとエジプトの戦略的・軍事的パートナーシップを強化する」と歓迎。

「この契約は、両国がテロとの戦いに断固たる姿勢で取り組み、地域の安定に向け尽力する中で、両国が結んでいるパートナーシップの戦略性を示す好例だ」との見方を示した。(c)AFP