【5月4日 AFP】パキスタン東部ラホール(Lahore)で4日、イスラム教シーア派(Shiite)の行事があり、当局の推計で8000~1万人が参加した。密集して行進する参加者の多くがマスクを着けていなかった。隣国インドで、同様の祭りが感染爆発の要因になったとみられていることから、パキスタンでも感染拡大を懸念する声が上がっている。

 預言者ムハンマド(Prophet Mohammad)の養子アリ(Ali)を記念するこの行事に先立ち、連邦政府は大人数での集会を禁じる通告を出していたが、地元の宗教指導者らとの協議で同意が得られなかった。

 インドでは最近、何百万人もの巡礼者が集まるヒンズー教の大祭「クンブメーラ(Kumbh Mela)」など複数の祭事が開催され、過去最悪規模の感染爆発を引き起こしたとみられている。

 パキスタンは現在、流行第3波の抑え込みに苦慮している。累計感染者数は80万人以上、死者は1万8000人以上に上っている。新型ウイルスワクチン接種を済ませた人はわずかしかいない。(c)AFP