【5月4日 AFP】サッカー元イタリア代表のDFダビデ・アストリ(Davide Astori)選手が2018年に心臓発作で急死した件で、同国の裁判所が3日、医師1人に対して故殺罪で執行猶予付きの禁錮1年を言い渡したと報じられた。

【写真】アストリにファンや関係者が別れ、葬儀に現役や元代表選手らも参列

 イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)で主将を務めていた当時31歳のアストリ選手は、ウディネーゼ(Udinese)とのリーグ戦の前に滞在先のホテルで死亡しているのが発見された。

 伊フィレンツェ(Florence)にあるカレッギ大学病院(Careggi University Hospital)のスポーツ医学部で、当時医長を務めていたジョルジョ・ガランティ(Giorgio Galanti)被告は、アストリ選手が亡くなる7か月前、同選手の心臓に異常が見つかっていたにもかかわらず、プレーを許可していた。

 検察は裁判で、心臓の負荷試験による診断に基づき、さらに詳細な検査を行うべきだったと主張。報道によると、被告にはアストリ選手の家族へ100万ユーロ(約1億3000万円)の慰謝料を支払うことも命じられたという。

 被告の弁護人は、即時に控訴することを明らかにした。(c)AFP