【5月4日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は3日、今年度の難民受け入れ上限を6万2500人に拡大すると発表した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が設定した1万5000人から引き上げた。

 ホワイトハウス(White House)は先月、トランプ政権後の難民政策の「再構築」には時間がかるとして、受け入れ上限を1万5000人に据え置くと発表。この判断に身内から批判の声が上がり、発足後最初の3か月は鉄の規律を見せていたバイデン政権に手痛い政治的混乱が生じていた。

 バイデン大統領は上限引き上げ発表の声明で、「これは、難民を歓迎し支援するという米国の国家としての価値観を反映していなかった、前政権による歴史的に少ない1万5000人という上限を消し去るものだ」と述べた。

「今回の上限引き上げは、すでに進めている米国の難民受け入れ拡大の取り組みを強化するもので、来年度は受け入れ上限を12万5000人にすることを目指している」 (c)AFP/Sebastian Smith