【5月7日 AFP】近絶滅種のヒガシゴリラを含む絶滅危惧動物200種以上の危機的状況は、内戦や軍事演習によってさらに悪化していると、国際自然保護連合(IUCN)が報告書で警鐘を鳴らした。

 IUCNは、自然環境と武力紛争との緊密な相互作用を調査し、4月28日に報告書を発表。人間の暴力行為と社会動乱が自然に壊滅的な悪影響を及ぼしていると指摘した。IUCNのブルノ・オベリ(Bruno Oberle)事務局長は、「自然の劣化によって紛争発生のリスクが高まるが、戦争で命は失われ、自然環境も完全に破壊される」と述べている。

 ヒガシゴリラは紛争の続くコンゴ民主共和国、ルワンダ、ウガンダに生息している。(c)AFP/Nina LARSON