【5月4日 AFP】コンゴ民主共和国は3日、約3か月にわたって続いたエボラ出血熱の流行の終息を宣言した。今回の流行では12人の感染が確認され、うち6人が死亡した。

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 エボラ出血熱が初めて確認された1976年以降、同国での流行は今回で12回目。ジョン・ジャック・ムンガニ(Jean-Jacques Mbungani)新保健相は、数百人を対象としたワクチン接種によって流行が終息したと述べた。

 今回の流行では、東部の北キブ(North Kivu)州で今年2月7日に最初の感染者が確認されていた。

 同州は昨年6月、1年10か月間続き、同国史上最多の2287人の死者を出した前回のエボラ出血熱の流行終息を宣言していた。

 ムンガニ氏は引き続き警戒するよう国民に呼び掛け、監視チームが地元保健当局と協力して感染発生状況を注視すると述べた。

 西アフリカでは、2013~16年にエボラ出血熱で約1万1000人が亡くなった。

 コンゴ民主共和国は新型コロナウイルスの感染拡大とも闘っており、これまでに感染者は3万人近く、死者は768人に上っている。(c)AFP