【5月5日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会女性・児童健康司の宋莉(Song Li)司長はこのほど、同委員会が開いた発表会で、中国の女性・児童の健康水準が一段と高まり、コア指標が高中所得国(UMICs)で上位に入ったと明らかにした。

 中国の2020年の妊産婦死亡率は出生10万人当たり16・9人で15年から15・9%低下した。出生千人当たりの乳児死亡率も15年比33・3%減の5・4人、5歳未満児死亡率は30%減の7・5人とコア指標の改善が進んだ。

 中国の乳児・5歳未満児の死亡率は中所得国平均より低い。妊産婦死亡率も世界平均の53人をはるかに下回り、高中所得国平均の43人よりも低かった。

 コア指標の改善は、女性・児童向け健康サービス体制の整備と密接に関わっている。中国には現在、女性・児童保健機関が3071カ所、産婦人科病院が809カ所、小児専門病院が228カ所ある。産婦人科医の数は15年比18・2%増の32万5千人、小児科医数は34・1%増の15万9千人、助産師数は18万3千人になった。

 女性・児童向け健康サービスの公平性、アクセシビリティーも絶えず向上している。中国は第13次5カ年規画(2016~20年)期間、結婚前から妊娠前、妊娠中、産後、児童期までを網羅する基本的医療保健サービスを全力で推進し、病院での分娩率も99%以上で推移している。20年は妊産婦の系統的管理率、児童の健康管理率がそれぞれ92・7%、94・3%に向上した。児童の栄養改善事業や妊娠に向けた健康診断、農村の子宮頸がん・乳がん検診事業がすべての国指定貧困県で実施されるようになり、女性と児童の健康状態をめぐる都市・農村間、地域間の格差は縮まりつつある。

 宋氏は「女性と児童の健康を的確に中心に据え、関連事業の質の高い発展を進める。多くの女性と児童がより大きな充足感と持続可能な幸福感、より確かな安心感を得られるよう努力していく」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News