【5月3日 時事通信社】ブリンケン米国務長官は2日放映された米CBSニュースのインタビューで、中国が「世界の支配国家」となることを目指していると強い警戒感を示した。一方、バイデン政権の対中政策について、東西冷戦期のような封じ込めでなく、中国に「ルールに基づく秩序」を順守させることが目標だと説明した。

 ブリンケン氏は、中国が「軍事、経済、外交の各分野で、ルールに基づく秩序に挑戦し、それを損なう能力を持つ国」だと主張。そうした秩序に挑むなら「われわれは立ち上がって(秩序を)守る」とけん制した。

 バイデン氏は4月28日の議会演説で、対中政策に関し「紛争を始めるのではなく防ぐために、インド太平洋で強力な軍事プレゼンスを維持する」と表明した。ブリンケン氏も、軍事衝突は「その方向に進むだけでも、米中双方の利益に大きく反する」と語った。

 中国・新疆ウイグル自治区の人権問題に関し、ブリンケン氏は「われわれはジェノサイド(集団虐殺)だと明言している」と指摘。ウイグル族の強制収容で、中国側が主張する「テロ対策」は言い訳にならないと断じた。

 中国による知的財産権侵害については「非常に不公正、かつ一段と敵対的な手法で競争に勝とうとしているかのようだ」と非難。「志を同じくする諸国や、同様に(知的財産権を)侵害された国々を結集して、中国に『それは許されない』と声を上げれば、より強く効果的だ」と述べ、他国との連携を模索する考えを示した。(c)時事通信社