【5月3日 AFP】ドイツ連邦警察は3日、「ダークネット上にある世界最大規模の児童ポルノプラットフォーム」を閉鎖し、先月中旬に行われた一連の強制捜査でサイト関係者ら4人を逮捕したと発表した。

 警察発表によると、閉鎖されたのは「ボーイズタウン(Boystown)」というプラットフォームで、「児童ポルノを世界中で交換する」目的で2019年から存在し、利用者は40万人を超える。

 ダークネット上のサイトは、大多数のネットユーザーには見えず、暗号化技術を用いなければアクセスできない。

 このサイトで、ユーザーらは互いに会話したり、不適切な画像や動画を共有したりすることができ、中には「幼児に対する重大な性的虐待」に当たる内容もあったとされる。

 ドイツ国内で行われた7回の捜索で、40~64歳の男3人が逮捕された。さらにパラグアイでも、ドイツ当局からの要請で独国籍の容疑者1人が拘束された。

 捜索後、「ボーイズタウン」をはじめ、その他のチャットプラットフォームへの接続は遮断されている。

 ドイツ主導で数か月にわたって行われたこの捜査は、欧州警察機関(ユーロポール、Europol)が調整に当たり、米国、カナダ、オランダ、スウェーデンの警察が協力した。

 ホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)独内相は、今回の摘発について「最もか弱い存在に対して罪を犯せば、どこにいても安全ではないという明確なメッセージになる」と述べた。(c)AFP